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2006年11月07日

■特別寄稿~W.A.P.T.療法の概念

日本水治運動療法協会理事長 水野加寿

Water(水の物理的作用と人体への生理的適応)
Approach(物理療法的な接近の仕方)
Psychomatic(精神と身体の臨床的療法)
Training(機能向上と神経の促通を強化する訓練と運動の仕方)

hydorotherapy(水治療法)と言う言葉は、ギリシャ語のhydoro(水)とtherapia(治療)と言う語に由来するものですが、水がいつから治療の目的に使われるようになったのかは、はっきり解っていません。ただHipocrates(BC460~375)が病気の治療に温水と冷水を使ったことが知られています。これがContrast Baths(交代浴)の始まりと言われています。また、ローマ人の間では休養と治療の目的のために水が広く活用されていた事も知られています。

この治療法の事は1697年LLchifild在住の物理学者JhonFaxer氏による「イングランドにおける温浴、水浴および温浴の正しい使用法と誤用についての研究」という論文発表によって知られるようになりました。

その後19世紀前半から英国を中心として独・仏・伊と、ヨーロッパ大陸において水治療法の研究は活発化しますが、この療法は、次第に神経疾患や他の治療の一形態として認められ、受け入れられてきました。初期には、冷水の活用に重きがおかれましたが、今日では、数ある病気の中でも筋Spasmの緩和のために水を用いる事が一般的です。

日本においては、まだ、この水治運動療法が療法として非常に効果的である事の認識が低く、1998年に厚生省から発表された「障害者スポーツに関する懇談会報告」の中のス「ポーツがリハビビリテーションに取り入れられた経過」を見ても水治運動療法の名称はありません。

少子高齢化が社会問題になっている現在、特に日本では世界に類をみないスピードで高齢化社会の波が押し寄せています。そのためにも、高齢者の疾病障害に対する予防教育の充実と、システム構築が最重要課題です。日本水治運動協会が推し進めているW.A.P.T.療法の研究活動は、現代日本の社会環境のニーズを受け、社会的意義と役割を果たすべくより科学的に、より組織的に、地域社会の高齢者・障害者の予防療法の核として展開していきます。

【水野加寿プロフィール】
1948年生まれ1968年専修大学入学。1971年米カリフォルニア州ロングビーチ大学体育学研究室ダン・ギャンブリル研究室生。1976年三菱製紙金町スイミングクラブ開設。1990年城西大学水泳部監督。1994年アメリカンクラブシステムジャパン設立。2001年港区障害保健福祉センター身体障害者のための水中運動講座開設。2004年城西大学水泳部リハビリテーション研究室開設。2005年東京大学大学院新領域創成科環境学人間人工環境コース修士課程の入試論文に「水治運動療法」を提出。2006年港区DAC監督。NPO法人日本水治運動療法協会設立。

投稿者 bfc : 2006年11月07日 10:28