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2009年06月23日

脳を考える(2)

一條俊之

ではなぜ水中療法は効果的なのでしょうか。
人間の身体は地上では重力を感じて緊張状態にあります。水中では浮力が働き重力による緊張状態を無くします。そのため、動かなければいけない筋肉の自由度が増すのです。
【動かなければいけない筋肉の自由度】とは何でしょうか。
私はインナーマッスルが当てはまると思います。人間の動きは、
始動がインナーでアウターが追従するように動くものだと思います。そう考えると、インナーマッスルを支配する神経網が重要になります。この神経網は脳の原始的な部分で、病気によって壊れてはいないのではないかと思えるのです。(これは自分の回復に手ごたえを感じたことから言えます。)
この原始的な神経網を復活、活性化させる方法がこの水中療法にあると思います。
さて、この神経網は人間の中でいつ出来上がるのでしょうか。私は、原始的な部分と申し上げましたが、この神経網は人間の成長過程の最初の段階に出来上がると思っています。そう考えると人間の成長過程の最初の段階に当てはまる環境は母親の胎内に赤ちゃんが宿る時です。赤ちゃんは母親の体内で羊水の中で浮いています。この時、原始的な神経網が作られるのです。
この環境と同じようにしたのが水中運動療法なのです。そこで、原始的な神経網が活性化するものだと思います。その時に脳から発生する何かを見つけることができれば、脳障害の病気を治療するヒントになるかもしれません。この原始的な神経網をより活性化させることができれば脳にダメージを受けた人の回復の手だてとなると確信します。

原始的な神経網とは?
人間の成長過程で形成されるものです。形成されるのでは無く元々持っていたものです。
私はこれを、【神経トリガー】と名付けます。

【神経トリガー】、これは脳が神経網を作る時、きっかけになるものです。このきっかけを活性化させるのに水中運動は適していると考えます。
 つまり、 【神経トリガー】を作る、又は呼び起こす環境を脳障害の人に与えれば脳が活性化して回復することになります。

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(続きます)

投稿者 bfc : 19:15

2009年06月19日

脳を考える(1)

一條俊之

水中運動療法の効果について

港区の水中運動療法に参加しまして感じ思う所を述べます。
ここであらためて、この機会を作って頂いた関係者、水中療法で指導して頂いた関係者の皆様に感謝申し上げます。有り難うございます。
4月から4回の体験で自分が変化し感じたことを以下に示します。

1回目(4月7日)

帰宅してから、確かに軽い疲れはあったのですが、就寝中に寝汗を沢山掻きました。この現象は、この病気特有のものなのですが、病気してからの初めての体験をすると脳が活性化されます。そのため頭から肩にかけて汗を掻きます。
 私としては良い兆候だと思っております。
また、重心の位置が健常者に近くなるため身体の中心に戻ってしまったようです。私の場合、左半身麻痺なのですが、支持性の無い左足に荷重がかかることは左足に負担が生じます。そのため、歩行速度が遅くなりました。これは横断歩道を一緒に渡って家内に指摘されて気が付きました。私の場合、右足に重心を移して歩行することが楽に歩くコツなのですが、水中運動後忘れてしまったようです。
2回目(4月14日)
 この日は、水中運動で、右足に重心をもっていくことに心掛けました。それで、一回目で変化した重心の位置が私の楽な右側に戻ったようです。その後、歩行速度は元に戻りました。この経験で分かったことは、水中による歩行は、自然と重心の位置を健常者に近づけるのです。
3回目(4月21日)
 水中療法によって膝関節の使い方が分かって来た時期です。足を設置し蹴り上げることができるようになってきました。その蹴り上げが強いのか足裏の皮が剥けてしまいました。
4回目(4月28日)
 水中で蹴伸びをしました。水泳の経験があったのでバランスを気にしながら蹴伸びができました。している最中で、左腕の肩関節の部分が刺激を受けて痙攣を起こしました。腕を掌る神経網に大きな刺激だったんでしょう。
(5月9日)月一回の理学療法士の診療
私が3年前からお世話になっている理学療法士の先生に身体をみてもらい、左足が太くなってきていると指摘されました。神経が筋肉と繋がると自然と筋肉の増殖が始まるようです。

分かったこと。水中療法は効果的なリハビリです。
人間の歩行は、腰が大事な役目をします。腰が安定していないと、言い方を変えると腰が【バランスを保てない】と歩けません。【バランスを保つ】ということは、脳の中で安心するということです。
この安心が無いと、脳が混乱し緊張が走ります。さて、この安心はどうやって作られるのでしょうか。腰は二つの脚によって支えられます。その支点は股関節にあります。
即ち、股関節周りの筋肉、腰周りの筋肉、そして体幹がバランスを保つように正常に動かないと、脳は安心しないのです。正常に動かないとはどういうことかと申しますと、私の場合、右脳の機能が失われたため左側に関係する筋肉が正常に動きません。そのことを認識するのは正常な左脳です。右脳は機能が失われたため認識ができません。脳は左右の情報をキャッチボールして正常を保つものだと思います。
 つまり、キャッチボールで、左脳からボールを投げ、右脳からボールがいつものように還ってこなければ左脳は変だなと混乱するのです。その混乱の元が緊張の正体かもしれません。この変だなとは、(昔左脳が経験した右脳からの神経の反応と異なる反応が返ってくるな)と左脳が認識することで説明ができます。
ですから、身体に緊張を走らせるのは正常な左脳が作っているのかもしれません。この左脳が変だなと思わないようするためには、変は変でいいと左脳自身が慣れることです。このことは左右の脳のどこかが損傷しても同じことが言えると思います。
私の場合、これに慣れるのに2~3年かかっています。変は変でいいと言い聞かせることができたということでしょうか。慣れるには、左脳が命令して動いた右の筋肉が左脳におかしいと思わせないようにカバーした動きを作り出すことです。
 私の歩行で重心を右にもっていって、バランスを保つ安心を左脳の中で作ることに意味があったこと思います。(この歩行方法については別途説明が必要と思います。)

(続きます)

投稿者 bfc : 12:24

2009年06月10日

Thinking About Barrier【39】

「バザー」

杉本忠則

例年10月に、港区立リハビリセンターでお祭りが開催される。
テーマは「地域との交流」。地域社会の人々に、センターで行われている活動を知って貰う言わば、センターのオープンハウスだ。NPO法人BFCとして毎年バザーを出店してきた。これまでは、不用品や古着等を販売してきたが、今年の品揃えテーマは「手作り」。主婦にしてjazzシンガーのHちゃんの手作りパン。クッキー。手書き絵はがき。H氏がプロデュースする、仏チョコレート職人クリスチャン・ボシャールが、知的障害者施設で製造を指導し日本で販売予定のチョコレートの製造・実演・販売が決まる。クリスチャン・ボシャール氏に、当日来日して欲しいと頼むが、スケジュール的に無理のようだ。
(Tad)

投稿者 bfc : 09:21